虎本です。

大阪に帰ってきました。
そうです、行ってきましたよ! 長崎! Perfect style-6
15分の作品「朝日」を引っさげて、長崎上陸。
はい、作家虎本による
思い出し旅日記〜(長いぞ)長崎に滞在した4日を思い出しながら、徒然に綴りたいと思います。
10日(木)関空14時に集合。ネコ、小野、谷屋、虎本で出発。共演者の7コロビさん、中嶋さんと合流しました。
搭乗時間はわずか1時間程度。安いぞ、早いぞ、長崎!
長崎空港は晴天!
バスで移動し、照明スタッフの森元さんと長崎駅で待ち合わせでした。
そう、長崎到着早々、照明の打ち合わせをするのです。なんたって、9団体、2時間30分の長丁場。少しでもハイクオリティなものを創りたいのです。
駅前のファミマで待っていると、モダン館の大坪文さん(美天然)が。
手には、『熱烈歓迎』『ようこそ長崎へ』と書かれた手製の団扇が!
「先に着いて、これを振って皆さんを待っているつもりでした〜」とのこと。
僕たちの、文さんをお嫁さんにしたいランキングが一気に上昇する。
しかし、文さんの持っていた団扇は3本。どうやって一人で振るつもりだったのだろう?
そうこうしている間に、森元さんが到着。
主催者の謎のモダン館代表、白濱氏(不在)の計らいで、皆で食事をしながら打ち合わせをする事に。
長崎最初の夜。
ちゃんぽんか…皿うどんか…トルコライスか…角煮まんか…海の幸か…。
いや、違う。
ロイホ(ロイヤルホストで)でした。
ロイホ、ある!
大阪にもある! ていうか、多分長崎よりも、めっちゃ、ある!
押し黙る関西勢(総勢10名ほど)…。ここは、昨年からの数少ない参加者として意見せねば!
というわけで、男虎本、断固としてロイホの食事会を拒否。
「ちゃんぽん食べたい」と直訴したのです。
「だよね〜」とゆるりと森元さん(ナイスガイ)も納得。打ち合わせも早々に、森元さんオススメの中華料理やへ行く事に。
道中は、長崎の「くんち」というお祭り中。
なんと本来なら前日に終わっているはずが、台風の影響で1日延びたのだとか。
幸運でした。
盛り上がる長崎の夜を探訪しつつ、名物の梅ヶ枝餅やチリンチリンアイスをつまみ食い。
龍馬伝でも使われたという巨大帆船をバックに関西勢で記念写真。
残念ながら、森元さんオススメの料理屋は満席だったのですが、隣の中華屋でちゃんぽんを食べました。
美味。
長崎初のチャンポン。
なお、ここで長崎の皿うどんを紹介してもらう。
麺がソフトな太麺なのである。それに中華あんかけがかかっており、お好みでソースをかけて食べるのだという。
ほう。皿うどんに後ろ髪を引かれつつ…。
先に宿に向かう7コロビ、中嶋チーム。稽古を行うタイガーチームで別れました。
タイガーチームが向かうのは謎のモダン館さんの稽古場!
山道を車で駆け上がる事30分。
倉庫を改造したモダン館さんの稽古場に到着。
周りには山しか無い! 稽古するしかない!
俄然テンションの上がるタイガーメンバー。
見上げれば星空。見下ろせば、長崎の街の夜景が見える。
音響、照明さん、文さんを交えて、最後の通し稽古。燃えました。
22時には切り上げ、宿舎へ。
山を下り、長崎の街を抜けて。
また、山の中へ。
僕らの宿舎「長崎市民の森」へ到着。
キャンプ体験の出来る森。バンガローを2棟借りて、皆で泊まるのです。
おお。なんだか、林間学校みたい!
既に、7コロビさんと中嶋さんがいい感じに出来上がっており、タイガーもそこに合流。
改めて、公演の成功を祈りつつ、長崎のスーパーで買った刺身(超美味)に舌鼓を打つのでありました。
なお、文さんから差し入れのハロウィンを模したお菓子が。
さらに、文さん熱が上昇する長崎の夜。
他にもシャンプーやら歯磨きやらの身の回りのものまで。
ありがとう、文さん。
そして、水を吸って大きくなる、スポンジの恐竜が数体。
ありがとう、文さん。
就寝。
と思いきや、何やらうるさい。
小道具を作る谷屋さんとネコ先生。
今からかい!
全てが終わった時には、3時を回っていたのでした。
11日(金)今日は仕込みとリハーサル。
8時30分。雨の中、わざわざ車でモダン館の皆さんと共演者の伊折さんが迎えに来てくれました。
明らかに昨日の酒が残っているメンバーを叩き起こし、出発。
タイガーメンバーは川口真弓さんの車に便乗。
車中で流れるは、Perfect styleのテーマソング「灼熱」(唄 白濱さん)
終わったと思ったら、モダン館さんの作品で流れる、某国の国歌(唄 白濱さん)
エンドレスリピート。一気に目が覚めました。
気をきかせてくれたのか、真弓さんが別のCDを。
モダン館さんのオリジナルCD。流れるミニコント(声 白濱さん)
さらに覚醒しました。
ちなみに、宿舎の周りには大量の鹿が棲息しているらしく、その数4000頭とか。
そういや、朝散歩していたら、謎の糞が落ちていたが…あれは鹿のものだったのか…。
なんてことを考えているうちに、あっという間に会場であるギャラリーhexaに到着。
隣にはコンビニや商業施設。全面ガラス張りのオシャレな会場でした。
皆、総出で劇場仕込み。
なんせ、この会場を演劇に使うのは初めてらしく、仕込みは四苦八苦。
特に舞台に使う簡易の組み立て式平台がパズルのように難解。
結局仕上がったものの、俳優が強く蹴るとズレてしまうという問題が。
走る芝居を持って来たステージタイガー(しかも順番は一番最後)、ひっそりと冷や汗。
客席づくりも難航。
OMSか! といわんばかりに劇場ど真ん中に柱がありまして。
それをかわしつつ、出来るだけたくさん客席を並べるのにはどうしたらいいか、知恵を出し合いました。
どうにかこうにか落ち着いた所で、一旦夜のリハーサルまで解散。
ステージタイガーチームと白濱さんは、某打ち合わせへ(後ほど明らかになる!?)。
長崎名物トルコライスをいただきながら、長崎の演劇事情なんかを語り合いました。
その後、タイガーチームは長崎チトセピアホールを見学。
何故かって? ふふふ…(やはり後ほど明らかになる!?)
初の路面電車。120円で長崎市内ならどこへでも行けます。便利。
乗車していると、隣のマダムが「関西人?まあ!」と声をかけてくれる。
長崎の人は観光客に優しい。
その後、会場に戻ると…まだリハーサルまで時間がかかるよう。
…実はこの時僕らは知らなかったんですが、機材のトラブルが重なり、スタッフさんにかなり負担をかけていたようなのです。何も出来ず、申し訳ない。
満腹からぐったり眠る小野さんをそっとしておき、ネコ、虎本、谷屋のズッコケ男子3人組で、再び外へ。
ここから長崎営業の旅へ。
長崎新聞、長崎文化放送を訪れ、Perfect styleと某公演(やはり後ほど明らかになる!?)をアピール。
何のアポイントも無いのに、話を聞いていただけた長崎の皆さん、そして尻込みする虎本を置いて、特攻精神で新聞社と放送局に突っ込んでいったネコ先生。ありがとうございます。
営業後は、男3人で、名物のミルクセーキが食べたいと物色。
駅前の観光案内のお姉さんに近場でミルクセーキを食べられる店を探してもらいました。
その時、谷屋、ネコが口を揃えて「長崎美人」という言葉を発し始める。
確かに美人だったお姉さん。
皆、駅前にはってあったポスター「ナガサキレイ」という単語にほだされた模様。
その最中、谷屋さんが「長崎の女性は皆、足がキレイ」という仮説を唱え始めます。
そういえば、そう!…と賛同のネコ先生。
長崎は坂道が多いから、足が締まるのでは?と推測をしつつ、キレイな女性を捜しつつ、ミルクセーキの美味しい店、「ウミノ」へ。

長崎のミルクセーキは飲むのではなく、食べる、のです。
これも美味。そして、量が多いぜ!
ほどよくクールダウンしつつ、駅前で物産をあさりつつ、その売店のお姉さんに燃えつつ、ズッコケ男3人組は劇場へ戻ります。
すっかり目覚めた小野さんは
「あんたらが置いてけぼりにするから、7コロビメンバーと観覧車乗ってきたわ!」とお怒り。
寝てたくせに…。
仲直りしつつ、リハーサル。
心配された舞台も上手い事改善され、タイガー、本気モード!
その頃には、後発のミジンコターボさん、大西さん、是常さん、かのうとおっさんさん。合流。
無事にリハーサルと通し稽古を終え、タイガーは劇場を後に。
白濱さんとともに、モダン館さんがやっているFM放送のラジオに生出演。
ちなみに、放送は20時から。我々がスタジオについたのは19時50分。
大丈夫なのか!?
普段3〜4人でやっているというスペースに関西勢15名ほどで押し掛け、1時間、怒濤の喋りっぱなし。
Perfect sytleの宣伝をしつつ、コーナーを盛り上げつつ。
夕食に向かいます。
タイガーが向かったのは、「まつなが」という居酒屋。
チトセピアホールの川下館長と共に、アツく演劇論をかわしつつ、長崎の海の幸にほっぺた落ちました。
ぼとりと、落ちました。
刺身盛りあわせ、うまし。
はとし、うまし。
からすみ、うまし。
ボタンえび、うまし。
ちゃんぽん、うまし。
皿うどん、うまし。
ふぐ唐揚げ、うまし。
すり身揚げ、うまし。
飲んでくって、演劇して。ごちそうさまです、長崎。
これはもう、最高のパフォーマンスで返すしかない! 希望に燃えて、帰宅します。
タクシーを拾うのだが、ネコ先生と谷屋さんがいない!
…長崎の女性2人組と談笑をしている。
聞けば、道行く長崎美人に声をかけられたのだとか。
デレデレの2人。あきれる小野さん。何故か飴をもらう虎本。
そんな長崎の夜。
でも、僕は川下さんの話が忘れられなかった。
「君たちは原爆の落ちた日を知っているか?」
「8月9日です(僕の誕生日なので)」
「じゃあ、何時何分?」
「…。」
答えられなかった自分と、そこにまだまだ色んな問題が残っていると示してくれた川下さん。忘れない。
タクシーの運転手も、原爆の話をしてくれました。
宿舎に戻る途中、鹿に遭遇。
ほんまにおった!
宿舎に泊まっている人間は20人ほど。それに対し、鹿は4000。
もし、人間と鹿の戦争が起きたら、一人で200頭は倒さねばならない。
そんな事をシミュレートした。
そして、風呂に入り、明日の本番をシュミレートした。
谷屋さんは、別のバンガローにお酒を飲みにいった模様。
長崎美人だけではなく、大阪美人を探して。
そのAへ続く!