石神です。
遅くなりましたが、松原公演も無事終了です。
今年は前半全く芝居から離れていた自分ですが、
6月終わりから物凄いスピードで公演、イベントしてます。
現在は次の客演先の事を考えてたりします。
こちらも本番が近付いているので、どうしたものかと。
まだもう少しゆっくり出来ませんが、頑張っていきますよ!
今週はこれ。
『
ドルアーガの塔』

1985年8月6日ナムコより発売されたアクションゲーム。
あとにも先にも似たようなゲームは存在しない孤高の名作。
細部まで確立された世界観と、各階に隠された宝箱の出し方が、
大きな特徴である。
物語が進むファンタジックな世界の緻密な設定はひとつひとつのキャラクターに命を吹き込み、
難解な宝箱の出し方は「情報の収集」という新たな楽しみを与えてくれた。
ただでさえ難しい宝箱の出し方だが、なんとそれを全フロア一新し、さらに難しくした裏面、通称「裏ドルアーガ」が存在する。
これはアーケードで慣らしたプレイヤーも脱帽。
血まなこになって出し方を模索する日々が再びやってきた。
ボタンを押すとギルは剣を構え、離すと盾を構える。
しかし、剣を構えた状態でも左手に盾を持っているため、
向かって左方向へは剣を構えたまま防御することができる。
これを利用し、上級者は剣をしまうことなく敵の呪文を防いでいく。
頭ではわかっていても、実践するのは難しい上級テクニックのひとつ。
裏ドルアーガとともに有名な、面セレクトコマンド。
とても長いものだがテンポがよく、未だにそらで言える人も多い。
「上下左右下上右左左右下上右左上」というコマンド。
コントローラ-Tでこれを入力したあとAかBを押しながら、
コントローラ-Uの左とBを押し、コントローラーの下を押して
コンティニューモードでスタートでOK。
実は「ドルアーガの塔」は、
制作者の遠藤雅伸氏が構想していたシリーズの第2部にあたるもの。
1986年にはギルとカイが二人で塔を下る「イシターの復活」が。
1988年にはカイが囚われるいきさつを描いた「カイの冒険」が。
そして1994年には、二人がブルークリスタルロッドを天上界に献上する
エピソードを描く「ザ・ブルークリスタルロッド」が発売されている。
ファンタジックな設定により多くのファンを獲得した「ドルアーガ」
サーガは、元祖から10年という月日を経て幕を閉じた。
60階は高かった。
金色の鎧に身を包んだ王子が、高い塔のてっぺんにいる囚われの姫君を
助けに行く、古典的なファンタジーものである。
まだ「RPG」という言葉が、TVゲームと馴染みがなかった頃には、
神話の世界はピカピカに真新しかった。
茶色く塗り潰されたレンガ作りの塔が、
林立する銀河戦争の間にちょこん、とそびえていたのだ。
しかし、「ドルアーガの塔」は登るプレイヤーを頑なに拒んだ。
RPGは成長してこそ、の物語である。じゃあ、成長しなかったら?
凶暴なモンスターに一方的にいたぶられ、ジ・エンド。
主人公、ギルの成長は「ジェットブルー」や「レッドラインシールド」
といったアイテムにより実現されるが、
そのすべては「謎」を解かないと取れない。さらに、
それがほぼ60階分もある。中には
「スタートボタンを押すとパールが出現」という意地悪としか思えないものも。
しかし、自力で解いた人も少なからずいたのである。しかも、
1回ごとにコインをチャリンと入れるゲームセンターで。
テーブルの上に100円玉を積み上げ、段ボールで画面を隠し、
攻略法を盗まれまいと踏ん張る背中からは、
世界中を敵に回す気概に満ち溢れていた。