石神です。
9月も残り一週間くらいしかありませんね。
たまに暑かったりしますが、もう秋だなって思う事がたくさんですね。
過ごしやすくなって嬉しいかぎりです。
今週はこれ。
『
ストリートファイターU』

1992年6月10日カプコンより発売された格闘ゲーム。
アーケード版で爆発的な人気を誇っていた同名タイトルをSFCで完全再現。
何百万人ものプレイヤーたちが、「対戦」と呼ばれる対人戦に我を忘れてハマった名作だ。
対戦ブームはアーケード版で盛り上がるゲームセンターから、SFC版の登場によって家庭へと飛び火し、
友人や家族と対戦を楽しむファンを数多く生み出した。
その人気は留まるところを知らず、日本のみならず全世界をも巻き込み、世界中の猛者が最強を求めて競い合う世界大会まで開催されるほどだった。
「ストU」が一大ブームを巻き起こした要因の一つは、複数の攻撃の組み合わせで「連続技」が編み出せた点だ。
各キャラクターにはパンチやキックなどの通常技と呼ばれる攻撃以外に、必殺技なる強力な技が用意されている。
この必殺技を通常技の直後にタイミングよく出すと、対戦相手に防御されることなく、攻撃が連続ヒット、大ダメージを与えられるのだ。
たとえ優勢でも、連続技で一瞬のスキを突かれて逆転負けもありえたため、対戦は次第に緊迫の度合いを深めていった。
「俺より強いヤツにあいにいく」とはSFC版「ストリートファイターU」のキャッチコピーですが、このフレーズそのままに、強者を求めて遠くのゲーセンに小旅行する「遠征」や、
地域の強者を集めたゲーセンでのゲーム大会が一般的になったのは本作以降のこと。
店によっては格闘技中継さながらの店員による実況や、
本当はいけないのですが商品がだされたこともあり、まさにゲームを地で行く祝祭状態。
そんななか、ゲーム世界とシンクロするあまり、色々な珍事件も発生しました。
たとえば「ゲーセンでのトラブルで数人に絡まれた少年があまりにも落ち着きはらっているので『コイツ、もしかしてケンカの達人か!』と思われたのが、いざ開戦という段になって「昇竜拳」を出してきて(もちろん当たりません)、その面白さに許された」「棒高跳びのマットを利用してスクリューパイルドライバーを実演しようとしたがロクに回転できなくてガッカリ」、コミケ会場でコスプレが急増し「春麗コスプレが多すぎ、春麗軍団で記念写真を撮った」話など、枚挙に暇がありません。
こうしたエピソードは、本作のキャラクター造形の巧みさと、ついつい真似をしたくなる必殺技、画面内から痛みさえ伝わってくるようなアニメーションの勝利でしょう。
技をまね、服装をまね、戦いの旅に出てゲーム内容をまねる。
本作のブームは、「一億総ストリートファイターごっこ」とでもいうべき状態を作り出したのです。
「極めろ!道/悟れよ!我」とは大槻ケンジの「ストU」CMソング「バトル野郎〜100万人の兄貴」のイントロですが、こうしたストイックな「ゲーム道」ともいえるプレイスタイルが一般プレイヤーに根付いたのも本作以降のこと。
本作はすべての求道的ゲーマーの、魂の故郷なのです!
posted by ステージタイガー at 22:28
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