ファイアフライ終演。
まずは劇団のおかげで演劇を続けさせていただきました。
客演の皆様、スタッフの皆様、そして公演を見てくれたお客様、応援してくれた方々の声。
そのおかげでまだまだ益々、元気に演劇を続けていくことができます。
ありがとうございます。
一切劇中で名前を呼ばれない「ガリ勉君」こと、沢井忠宏。
花火の打ち上げは夏なのに、年中どてらを着込んで勉強する変態な男でした。
ヒロイン波花菊のいとこなので、菊を前にしたなみはなチームが「お嬢さん」と慄くなかで、こいつだけ距離感が違いました。
些細な話ですが、実は10年経って「菊ちゃん」から「菊さん」に呼び方が変わってます。こいつなりの10年があったんでしょう。
多くのひとの記憶の、隅っこのほうにでも存在が残っていただいてるのなら、なによりです。
ありがとうございました。
「続ける」こと。
SHASENの皆さんはこれからプロのスタッフとして活躍していくことでしょう。
淀工のみんなも、続けていくことでしょう。3年生は就職したり進学したりと色々あるでしょうけど、人生何が起こるかわからないぞ。
演劇に関係のない仕事をしながらでも演劇ができるかもしれないし、演劇でやってきたことが演劇に関係のない仕事の役に立つことがあったりするでしょう。
人生起こること、すべてが糧。
自分や家族、恋人、仲間、仕事や環境、生活の大事なものを守った上で。
もしも巡り合わせがあるならば、またいっしょに演劇やりましょうよ。
ザキ有馬の次の演劇はユバチ#2「点と線」。
劇研アクターズラボ・スキルアップクラスから生まれた集まりです。
京都(僕だけ大阪ですが)の若手俳優が集まって、今後10年後も演劇を続けていくための活動をしています。
10年後も続けるということは、大かれ少なかれ演劇で「食っていく」ことを目標としています。
ただこれはよく思い描かれるような、ショーでパフォーマンスを続けるとか、商業作品に出演するのとはちょっと違っていて。
海外の演劇学校でおこなっている授業を模倣しつつ、身体ありきの俳優経験を積み重ねています。タイガーでやっている演劇とは雰囲気がまったく違うんですが、面白い経験をたくさんさせてもらっています。
ここでも取り上げられるのは「俳優そのものの魅力」。
映画やテレビによって淘汰された演劇。インターネットによって映画やテレビが淘汰されることで、かつて淘汰された演劇が再評価されている。
時代の移り変わりとともに消えていくものもあるけど、残るものもある。蘇るものもある。
僕は新しいものは取り入れるべき、と思う方ですが、それは本当に大切なものが何かを問いかける機会になるから。
機械を介さずに伝える俳優の、生のからだとことばを追求していきます。
2月から京都に篭って作品を作っていきます。
平日の京都ですが、もしご都合よろしければお越しください。
そして3月、高槻での出演もあるんですが、これはまた次のときに。
来るべき日が来るその前に。
全部愛して全部返す。
ザキ有馬