こんばんは、若虎頭のザキ有馬です。
稽古場近くにて、最後の夜桜を後ろに。
劇団ではABC春の文化祭に向けて、今のタイガーの名刺的作品「男の五カ条」稽古進行中。
僕はしばしタイガーを離れ現在目下、劇団有馬九丁目「スターラインエクスプレス」の稽古進行中。
改めて振り返ると、
かつてそれかん劇団有馬九丁目を名乗っていた頃に学生演劇祭参加作品として上演。
その前にも学生時代の部内公演でも上演したり、スピンオフ短編を作ったり、(名前だけは短編「ラスト・ヌードル・エクスプレス」とも繋がりがあったり)作演岡崎マサフミとしてなんとも長い付き合いの作品。
《自殺を試みていた「銀河女子高生ひかり」が、「天才科学者アンブラ」と出会い、アンブラのかつての想い人にもう一度会うために【超銀河新幹線スターライン号】での銀河の旅に巻き込まれる。そこで銀河の人たちの想いに触れ、自分の小ささと人を許す強さ優しさを知る。》
というのが、あらすじ。
9年前の部内初上演と大きな筋は変わってませんが。
9年経った今、キャストが代わり、想うことが代わり、言葉の節々に幹枝の揃い替えがありました。
はじめてこの本を書いた9年前の「STARLINE Exp.」時の脱稿時の感想は
「なんだこれ。無茶苦茶な本書いちまったな」。
誰も見たことがない非現実のSF世界、大銀河歴の宇宙で暮らす人々のことをどう説明したものか、と悩み続けて演出しました。
7年前の[901]「スターラインエクスプレス」では
「やっぱり無茶苦茶じゃねーか」。
今の演出スタイルに影響を受けた結果ラストシーン以外ほぼ全て書き換え、登場人物も主人公以外の八割がたを一新。
そして今の[907]は
「やっぱこの無茶苦茶じゃねえとな」。
今までのスターラインもこの大きな山を乗り越えて上がりきったところにある景色を目指して、限界突破してこその作品。
だからキャスト勢にもかなりの負荷を背負ってもらってます。
おもに肉体的に。それはもちろん自身にも。
9年たって大きく変わり、見せたい聞かせたいと思ったこと。
9年たっても変わらない、伝えたいと思っていること。
今のスターラインにはその両方が詰まってます。
最近の役者ザキ有馬しか知らない方にも、昔のザキ有馬だけを知っている方にも。
勿論いつも観てくださってる方々にも、どうか観にきて欲しいと思います。
これは銀河のどこにでも光の速さを超えて伝わる、愛といのちの物語です。
劇団有馬九丁目[907]
「スターラインエクスプレス」
5月24日 19:00
25日 14:00 19:00
26日 13:00 17:00
場所 浄土宗應典院 本堂
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