虎本です。
ご挨拶が遅くなりましたが、スロウステップスマイル、無事に最後まで皆で走りきる事ができました。
この公演に関わって頂いた全ての皆様、ありがとうございました。
テーマなんてモノは一旦置いておいて。
日向や笑実が幸せになればいいのになぁと思いながら本番の舞台を見ていました。
それは
僕が生み出した物語や登場人物を、皆が大切に育ててくれたからに他なりません。
主人公達と同じように
皆で走ったこの数ヶ月は僕にとってかけがえのない時間となりました。
だから、皆。本当にありがとう。
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さて、ここまで読んで頂いた方に「もしあの後、数行だけ物語が続くなら…」という仮定で頭の中で考えてみました。
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空港。笑実のもとへ駆け寄る日向。
笑実「ただいま。」
日向「おかえり。」
笑実「日向君、ワタシー」
と、笑実のお腹が壮絶に鳴る。
日向「鳴る? このタイミングで?」
笑実「しょうがないでしょ! 時差があるのよ!」
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みたいな感じで、
日向は書いた台本の話を切り出すタイミングを失い、
そのまま2人は朝日ヶ丘に向かい、
一緒に映画館で映画を見るのだけどー
「寝るかな?あのタイミングで!」
「しょうがないでしょ!?字幕読むの疲れるのよ!」
なんて言いながら喧嘩して
再開発中の朝日ヶ丘公園に立ち寄り、
やっと日向は台本の話をする。
いい雰囲気になりかけた所を師匠や菊川や城之内達に潰されー
日が落ちる頃、2人は榊と亜希の家に行ってお祝いをする。
でも、鍋に入れる油揚げが足りない事に気付いて2人で買い物に行く。
夜道、ふと足を止めた日向。
2人が見上げると、空に星が出ていた。
「卒業したら、映画を勉強する学校に行くんだ」
そう呟いた日向の買い物袋を下げる手に、
笑実がそっと手を重ねてー
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そんな幸せな時間を想像しながら、次の作品に向かいたいと思います。
また次の舞台で。
虎本剛