周りでは「夏が終わる」と焦りの声がちらほら。
平成最後の夏、思い残しはありませんか。
僕は花火ぐらいやりたかったかもな、と思ってます。
まだ間に合うだろうか、どうだろうか。
そんなこと言ってるうちは取り零し続けてしまうもんです。
どうもザキ有馬です。
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遅ればせながら先週は、おでんの楽プロデュース「ルルドの森」。
応援、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
主役を頂きながら演出助手でも立ち回る。
実はお客様の目に見えないところでは相当トリッキーな立ち位置でした。
主催の願いでこのポジション。
演劇の役で主役が全てではないのは重々承知してます。ずっとそういうのに遠いところにいました。
でもそりゃ、すこしでも目立ちたい。ちやほやされたい。っていう気持ちは、ありましたわ。
ヘイボーイ、昔憧れていたものを貰ってどうだった?
いやいや、感無量にはほど遠いっすわ。
演出(助手)がとにかく視野を広げてものを観ていくのなら、主役は視野を絞って集中しなければいけなくって。
今回はその両方へのピント合わせがとてもとても大変でした。
全部抱えて貫き通すほどの度量が欲しい。
永遠のないものねだりなのかもしれないけれど。
2年前に演出補佐として携わった公演では「演劇の鬼になれ」と役者の皆に言って回っていました。
今回は鬼になれていただろうか。
演出は役者に要求する。役者の身になると振り帰ってしまう。
できたこともあった。できなかったこともあった。
ああうーん畜生とぐるぐるした言葉にならないものを抱えながら、こうやってまとまりのないブログを書いてしまう。
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罫線引いて仕切りなおし。
座組には久しぶりの顔もあって、昔取りこぼしたものを貰った喜びが多大にあった。
たくさんの同い年、同世代と演劇を作れたのも楽しかった。
仲悪いフリしようぜといって本当に仲悪くなってしまったような関係のうんなま主宰繁澤との共演もあった。
(未だに彼とは仲良くなれたのか悪いままなのかそもそも本当はやっぱり仲違いなんてしていなかったのかよくわかりません)
まったく読み解けなかったギミックに対して耳打ちをくれた紺野くんにも感謝している。
ついでに言うと演出助手としての一種最大の仕事、場当たりは何故だかここ最近の演出関連で一番楽しかった気がする。
狂い、というものに触れ直す機会があった。
僕は演劇は狂うことだ、と思っている。狂ってることしようとしてもそもそもが狂ってる。
ただ、他の人とはちょっと違う理屈で琴線に触れるから笑うし、怒るし、怯える。
しかも最後は、すとんとぜんぶ無くなる。
三島の最期は普通じゃ湧かないような感情が方々に駆け巡って、役者として震えるものを喰らいました。
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前に取り零したことは次にぶつけよう。
鬼になろう。修羅になろう。舞台の虎になろう。
ということで、「アフターバーン!!」です。
ホームグラウンドでの本公演。
先行予約が間もなく終わります。
予定が決まっているのでしたら、500円お得で座席も指定できるこの機会を取り零すことがありませんよう。
10月は應典院でお会いいたしましょう。
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もしくはなんばの「楽」でおでんをつつきに行きましょう。
それでは。