ディバイジング、という劇作手法がありまして。
これがまた非常に説明し辛いのですが、これを一昨年ぐらいから取り組んでいます。
そもそも耳馴染みのない言葉なのでこれを検索で調べてみると、だいたい「既存の脚本を使わず、特定の演出家も立てずに、出演者が集団で創作する」みたいな文章がヒットします。
脚本なし、演出なし、までは分かる。
じゃあ、出演者が集団で創作するってなんじゃ?
ほかの演劇も脚本家演出家と俳優、スタッフワークまで含めた集団創作じゃないんかい?
それはつまりインプロってことかい?
いやそうなんです。そうなんですが。
数多あるうちのひとつのクラスで教わっているだけで、いやそれは違う、と言われるかたもいるかもしれませんが。
集まったメンバーで簡単なルールを定めて、そのなかでみんな自由にやってみる。
例えば舞台をグリッド上に歩くだけ、とか。
椅子に座る、立つを繰り返す、とか。
何かについての思い出を語る、とか。
それをまず即興でやってみて、そのなかで「これ面白いんじゃない?」というところを見つけたら、再現できるようにやってみる。
動きがそろって、ああ面白い、とか。
一定の動きの繰り返しに、何か引き込まれるぞ、とか。
予期せぬタイミングでのことばに、物語性を感じるなあ、とか。
そんな「面白い」を積み重ねて、一連の作品にまでする、のがディバイジングです。
もちろん上手く行かないことも多いし、5分程度のシーンを作るのに丸一日費やしても全然上手く行かないこともあるし、でも日をおいてもう一度試してみると、一瞬でハマることもあります。
そんなディバイジングで作られた公演が本日よりあります。
去年度から参加して今回は2年目。前回は身内の発表会だけでしたが、今回は公演の形となりました。
このクラスで集まったメンバー8人で、およそ半年かけての創作作品。
身体訓練、ヨガのトレーニングをしたり、気を練ったり。
ラバンテクニークなるものをかじったり。
綾部の山奥で座禅を組んだり。
アイドルのダンスを完コピしようとしたり。
稽古後も日を跨ぐまでディスカッションしたり。
一人でも何が楽しいのか心惹かれるかをリサーチしたり。
真面目なものからそうでもないものまで、どれも糧になってます。
遠回りも多かったですが、そこも含めて濃密な時間をお届けできるかと。
団体名はユバチ。
最初に教わったコンタクトインプロに至るための象徴的なイメージ、「天井からオイルが落ちて、体と空間に満ち足りる」より。
タイトルは「Re.connect」。
今そこにある自己と向き合った時、他とのつながりを再定義します。
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世界に視野を開く、地域の演劇リーダー育成プログラム
ユバチ「Re.connect」
[公演日時]2016年1月
16日(土)17時
17日(日)13時/16時(*受付開始・開場は開演の30分前)
[場所]アトリエ劇研
(地下鉄烏丸線、松ヶ崎駅より徒歩10分)
[料金]
予約1,000円(当日窓口にて精算)
当日1,300円(残席ある場合のみ発券)
http://www.gekken.net/actorslabo/cn31/pg647.html
上演時間はアフタートーク合わせて一時間ほどを予定。
え、アフタートーク? どうやらあるらしいです。
京都の俳優達に紛れ込んで、神奈川育ち大阪在住のザキ有馬がどう馴染んでるのか、いや馴染まず異色を放つのか。
そして「世界に視野を開く、地域の演劇リーダー」とは。
どうか、よろしくお願いします。