ステージタイガーへ

'09年 0821

『メジャーの崩壊』(水本プロレス)

さあ、今週もやって参りました。
ただただプロレスを知ってもらいたいが為に、歴史を振り返る 余計なお世話な木曜日のお時間です。

先週 お伝えした通り、アントニオ猪木のスキャンダラスな魅力により社会現象と化した、新日本プロレス。

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猪木の引退には東京ドームに7万人を集めるほどに。
名実共にプロレス界の盟主となりました。

が、ここをピークに新日本プロレスは衰退の一途をたどります。

ちょうどこの頃、K-1や総合格闘技という、他ジャンルが台頭して来ました。
世の中はプロレスよりもスリリングなそれらをもてはやすようになりました。

それはそれでよかったのです。
プロレスはプロレス。格闘技にはない魅力を持っていたのですから。

ですが、反逆心でここまでやってきたアントニオ猪木は黙ってはいませんでした。
プロレス最強を提言してきた男は引退したにもかかわらず、

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プロレスに格闘技色を持ち込みました。
シビアで一瞬の隙も許さぬ 喧嘩マッチ。
プロレスとは呼べない試合。
当然、不透明、不愉快な決着が多くなります。

そうです、新日本プロレスの最大の敵は、K-1やPRIDEではなく、それにひがんだ、アントニオ猪木の精神そのものだったのです。

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次々と格闘家に挑んでは負けていく新日本プロレス
今まで異種格闘技という他格闘技を食い物にして頂点に上り詰めた新日本とアントニオ猪木。
皮肉にも、その弟子達がツケを払わされていく事になったのです。

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総合格闘家にメインイベントを任せ、ベルトを争わせ、プロレスそのものは置き去りになりました。
それは、イコール ファンも選手も置き去りにしたのでした。

演劇に置き換えるならば、今までエンターテインメントなコメディを作っていた劇団が、流行だからと、静かでシビアな芝居をするようなものでしょうか。



動員は落ち、真面目にプロレスに取り組んできた功労者達は、皆、去っていきました。
かつて時代を支えた 長州、藤波、武藤、橋本…
新日本プロレスの最大の話題は『今年の契約更改は、誰が退団するのか?』になってしまいました。
借金は増え、社長もコロコロと変わり、テレビ放送は深夜で時間も縮小。
その栄光は地に落ちた…


かに見えました。が、

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現在 新日本プロレスは完全にアントニオ猪木と離れ、再び盛り上がりを見せようとしています。
純プロレスを華麗に突き詰める棚橋。
格闘技路線の匂いを残す孤高の戦士、中邑。
雑草から這い上がった、コテコテヒール、真壁
メキシコ帰りの侍レスラー、後藤
これら若手を中心に、ファンを大切にした、内容重視のプロレスを展開しています。

答えは簡単だったのです。
プロレスはプロレスだったのです。
プロレスは『ショーアップされた格闘技』でも、『強さを争うエンターテインメント』でもありません。
プロレス、なのです。

そこに気付いた今、プロレスは、K-1や総合とは違った道のりでまた人気を取り戻そうとしています。


プロレスは様々な事を僕に教えてくれます。
僕も、自分の信じた、自分がやっている事の魅力が一番発揮される作品を作り続けたいと思います。少なくとも、特攻舞台Baku-団、最後の作品『ハイツ•カイゴパンク』はそんな作品にしたいと思います。
それが、応援し続けてくれた皆様へ対する、僕なりの感謝であると信じています。

次回の更新はハイツ•カイゴパンク終わりになるでしょう。(まだブログあるんか!?)
今日はこれだけ覚えておいて下さい。

プロレスはプロレス。
格闘技でも芝居でもない!
それがプロレスの生きる道。


posted by ステージタイガー at 02:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 虎本「プロレススーパースター列伝」
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