ステージタイガーへ

'19年 0206

スロウステップスマイル考察(白井)

みなさま。
遅ればせながら、SHASEN × ステージタイガー 「スロウステップスマイル」何とか終了いたしました。
ご来場いただいた皆様。本当にありがとうございました。

共演してくれたみなさま。
本当にありがとうございました。怪我なく終われて良かったです。

スタッフの皆様。
たいへんでありましたが、信じておりました。おかげさまで、不安を抱えることなく舞台に立つことができました。
本当にありがとうございました。

日本写真映像専門学校の卒業生のみんな。
しんどかったねぇ、でも、たのしかったよ。
お客様にも楽しんでもらえたと思います。よかったじゃないの。よかったと思います。

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自分では10枚ほどしか写真を撮らなかったんで、ツーショットと呼べるものはほとんどなく。
思い出作ること、なかったなって思います。楽屋に入るととんとコミュニケーションが減る。


ちょっと、裏話というか。なんというか。
この、卒業公演は4回目。
僕はステージタイガーの人間なので、僕の立場からしてみてしまうと、お客様は、卒業公演と演劇作品は別モノとして捉えているんじゃないかなって勝手に思っていました。
大目に見てくれることはない、というか。
多分、以前のブログにも書いている気がするけれど、
「卒業生の名前を呼ぶ」ということが、許されるかどうか、っていうのが作品の内容のうちに含まれるというか。
その時の拍手の、暖かさが良かったなって思っています。


あした 死んだ僕が
きのうの きみの髪をなでる風になるだろう
君の髪の揺れるのをみて 僕は風の形を知るのだ


稽古中にずっとくだらない詩を詠んでいたので。
もう大半は忘れちゃいましたが、たくさんの詩が生まれました。
玉石混合、というか、いろんな石があるなという程度。

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さて、お芝居の話。
イニシエーションのお話でしたね。
主人公二人を見守る、大人たち。その大人たちの半分ほどが、当人こそがイニシエーションを済ませていない。
そういう条件下で進むお話であったのではないかと思っています。

導く方法も資格もない人間が、その立場になってしまっている。という状況。
僕個人では、メイクさんの小路がけっこうなキーパーソンだなと思っていました。
彼女はイニシエーションの線引きの向こう側にいる人間。アミさんや殿村さん、美和子さんや時和さんも。
だって、ヒロインにメイクを施そうとするんですもん。そして、ヒロインは、それを断るんです。
この設定だけで、ゾクゾクとします。しません??します。僕は。
いつか笑実が、小路にメイクをしてもらう、という未来があればいいなと。

導く資格を持たないメンバーが、谷屋さん演じる榊だったり、小野さん演じる加保、竹林の笹村、僕の師匠。
全員が「いっぱし」未満。仕方なく「大人」にされちゃった人たち。
育てる、導く、っていう立場にいてしまった人たち。
導くことの方法を知らないままに、その大役を負ってしまった人たち。
頼れる経験もないままに、一言一言が若い人生を左右してしまう恐怖。
そしてそれぞれが、勇気でもって差し伸べた手を つかむことなく子供は勝手に踏み出してゆく。
そんな物語だと思っていました。僕はね。


彼らには強いけれど、大人には弱い。


というのが、師匠を演じる時の理念でした。
とくにアミさん相手には。
自分自身が、取り返しのつかない人生を送ってきた人間なので師匠は。
お別れもできないまま会えなくなる悲しさっていうのをほっておけなかった。
というところまでは想定してみていたんです。


たべさせてあげた香りが思い出をよぶ
きみの指さきがこれからまとうであろう蜜柑のかおりは
わたしとはむすびつかないのに


詩を詠むという恥ずかしさってとんでもなくって。
さらけ出す感じというか、触れられたくないところだと思って。
ただ、その部分の弱さというか、臆病さ、からくる恐怖、を乗り越えようとする勇気。
そういう部分はお芝居を作る上で、今回は重要なキーとなる感情でした。
大人は、どうしたって、踏み出すこと自体が怖いんだもの。
毎回の稽古でいつもと違う演技をやってみる。
そういう踏み出し方を、重ねてきました。こつこつと。


届けば、幸い。


ご来場本当に、ありがとうございました。
白井宏幸

























posted by ステージタイガー at 03:56 | Comment(0) | 白井「ギムテキブログ」